忙しい人のための「5分でわかる英語学習」
カテゴリ: 英語学習全般
世の中みんな忙しい。
何千文字も書かれた英語学習の記事なんか書かれても全部読んでられない、
という人も多い筈。
また、勘のいい人、何かを真剣に学んだことがある人の中には
「皆まで言うな、必要なことだけ言ってくれればわかるから」、という
タイプの人も存在するのが事実。
日々カウンセリングなどを通じ多くの英語学習者の方と出会いながら
得た経験から、今日はこれ以上削ぎ落とせない、というところまで
英語学習を始めるにあたって大事なポイントを端的にまとめてみました。
とにかく必要なことだけ知りたい、
ごちゃごちゃ詳しく言わなくてもわかる、という人のための記事です。
外せないポイントは3つ
その1、とにかく継続すること
飽きも来る、伸び悩みも来る、
それでも続けること。これが大前提。強い気持ちで始める。
道はかならず開ける。
その2、他人と比べず進め
人となんか比べ出したらキリがない。
あっちのほうが時間があるから、あの人は留学してたから
あの人は勉強ができるから、などなど。
関係ない、そんなこと。比べるのは昨日の自分、それだけ。
その3、最初の半年、踏ん張れ
やる気満々で始めた英語も、とにかく悩む。
最初はなにもかも上手くいかないようで、モチベーションもふらつく。
新しいことを知って「楽しい」と、その割には伸びなくて「楽しくない」、
その間で揺れ動くやる気。乗り切ろう。そこで諦めてたら先はない。
項目ごとの大事なポイント
【文法】
中学校で習う文法はとにかく総復習。
苦手なのはわかる、嫌いなのもわかる。
ただ今はあの時学校で得た苦い経験とは違うフェイずにいる。
文法はルール、知ることで自由にそして正しく思いが伝わる。
相手の言っていることも、目の前に書かれていることも理解できる。
細かいことは気にせず進むと良い。レベルが上がって後から戻ってきたら
一瞬にして理解できることもたくさんある。
自由になるための翼、その動かし方を文法で学ぶ、そんなイメージ。
覚えられない文法項目は文章ごと丸覚えしてしまう。
【単語】
音と照らし合わせながら正しい発音で覚えていくこと。
文章から切り離さず、文章丸ごと覚えてしまう。
映像を描き、五感を使って、感じるように覚える。
1回見たから覚えるなどと思わないこと。
覚えたらすぐに忘れる、それがデフォルト。
繰り返し繰り返し、忘れては覚えを楽しむ。
単語帳を使うべきか?使わないべきか?
いろんな文章を日頃から読み、聞き、触れることを前提にして
単語帳は使ったほうが効率的だと言える。
体系的に必要なものを選び抜いたリスト、が単語帳。
それがゴールではなく、あくまで棚に陳列された言葉たち、だと
割り切ってがしがし覚えていくとよい。
【発音】
とにかく真似をする、これに尽きる。
いきなり上手くなろうとなんてしないこと。
カタカナを忘れ、聞こえる音声をそのまま真似することにフォーカス。
姿見を覗くように、つねに自分の発音に気をつける。
当面のゴールは自分が快適に自信を持って話せること。
手書きの文字と同じで、綺麗に書こうと思わない限り向上しないもの。
気にして気にして、気にしなくてよくなるまで気にする。
【リスニング】
はっきり言って苦労する。そんなに簡単になにもかもわかるようになんか
ならない。
自分の耳が悪い、などとは決して思わないこと。
知らないものは聞こえない。理解の程度を超えたものは理解できない。
文字と音をすり合わせてつねに確認していく。
この文字をこう発音するのか、と納得しながら頭の中に音ごと刻んでいく。
音声データを脳の中に取り込んでインストールしていく。
なんとなく聞き流すことで得られることなど「学習してる気がする満足感」
以外何もない。音を聞き、文字を確認し、頭の中で意味を描くことを忘れない。
リスニングができない、のはパソコンの中にないデータを検索することに似ている。
元々ないデータをいくら検索しようとゼロヒット以外の結果はない。
聞いてもわからない、というのはそういうこと。聞き流す、とはそれを繰り返すこと。
いかに無為で不毛なことであるか。必要なデータをインストールしないといけない。
英語を前から理解することに徹する。音と文字を照らし合わせることに徹する。
英語を聞いてたら耳が慣れる、なんて言葉に騙されないこと。
慣れたところで意味がわかるようにはならない。
絶対に聞き逃したくないものを聞こう。聞き逃す癖をつけないために。
【リーディング】
語彙もいれば、文法もいる、表現の知識もいれば、読む速度もいる。
英語を読むことはとても難しい。そして楽しいと心から思えるまでに
とても時間がかかる。
無理してでも読む、そんな時期が最初は必要。
最初から楽しいなんて思わないこと。初めてのゲレンデで転んで体を痛めて
上達するがごとく、耐える期間がいる。
とにかく簡単なものから始めよう。そのくらい僕たちは英語を読む、ということに
慣れていない。なによりもまず慣れることから始めよう。
コーヒーに手を伸ばすように、英語の本に手を伸ばせるようになるまで。
多読か?精読か?
くだらない議論に巻きこまれないように、答えは両方だ。
しっかり読んで、たくさん読む。これしかない。
【スピーキング】
英語が話したければ、なによりもまず声に出すこと。
口には記憶がある。九九をマスターできたように、
大好きだったアニメの歌が今も口ずさめるように、
口にしたことは思考を超えて定着している。
メロディーのようにリズムを感じ、感情を伴って
声に出すこと。基礎文法を含むシンプルな文章は瞬間英作文、
日本語→英語、の練習をすると効果的。
相槌表現、会話でよく使うなどは丸覚えしてしまうと
会話をなんとか続けられる。
自己紹介はテンプレートにして丸覚えする。年齢の部分以外ほとんど
変わらない鉄板フレーズだから安心して覚える。
ネイティブの使うフレーズ、みたいなものをたくさん暗記しても
自分の流暢性にはつながらないことにすぐ気づく。
自分が発する言葉をベースに言えるようにしていくことが肝要。
3文くらいまとめて話せるようになると話すことに抵抗がなくなる。
自分のことと身の回りのことから初めてみよう。
【ライティング】
3行でいいから日記を書いてみる。
毎日あったことや考えたことなど書いてみる。
知らない表現、言えないこと、などは調べよう。
ライティングはスピーキングにつながる「じっくり考えるアウトプット」
を許された時間。
以上。
なにかあればまた追記します。
ワクワクを忘れないように、ドキドキを離さないように。
英語ができる自分を心に強く描き、
長い道のりを走り出しましょう。
1 Comment
とも 9月 24, 2019 - 10:56
英語の勉強をしようと思い立ち、挫折し、自分を責める…。今まで何度も繰り返してきました。
セレンさんのコラムに勇気付けられ、今とてもワクワクしています。
また挫折するかも…それでも進んでいきます。ありがとうございます。