あなたが英語ができない5つの理由
カテゴリ: 英語学習全般
2、手段が目的化してしまっている。
顕著な例が試験での高得点獲得を目標にしてしまう
ことです。
英語の試験の受験者には大まかに分けて2種類あります。
試験での得点が必要な人と、そうでない人です。
前者は会社からの要請や、昇進の為、または就職、転職
のために試験での高得点が要求されている人。
これらの人にとっては入念な試験対策が必要であり、
時間をかけて試験力を英語力と同時に身につけなければならない
ことは当然だと思いますし、それを誰も否定しないでしょう。
自分の将来や家族の今後が試験での得点にかかっている、
という状況は大げさではなく本当にありうる話です。
それは全力で守るべきです。
ただ、それとは別に英語力の測定として
試験を受ける、という方も少なからず一定量存在しています。
そういう人たちにとって試験以外で役立たない技術や対策行為は
本来の英語力とは無関係であることも当然でしょう。
たとえばTOEICのパート2の問題で
選択肢にこのワードが含まれていたら不正解の場合が多い、
というようなテクニックは試験会場を出た途端に
スーパーインフレーション時の紙幣のごとく、価値のない紙切れになって
風に飛ばされておしまいです。
英語力を測定したい、という本来の手段が
高得点を取りたい
という違う目的にいつのまにか
変わってしまい試験そのものの魅力、得点を取ることの魔力
に取り憑かれてしまい、そこに注力を始めます。
そうすると当然なのですが試験の得点は上がるが
英語力そのものは殆ど変わらない、
という結果になりがちです。
趣味で楽しく試験そのものを楽しむ方もいらっしゃるので
そこは英語を使った一つの楽しみ方として僕はありだと思います。
ただ、もしあなたが「英語ができる」ようになりたいのであれば
当たり前ですがやるべき事はもっと他にあるわけです。
NEXT>3、他人の英語を評価、批判する。
3 Comments
ヒロコ 2月 26, 2017 - 19:36
はじめまして。
記事を読ませていただき、なぜか号泣してしまいました。
英語の勉強で迷走してしまいこの記事にたどり着きました。
元々英語は好きなのに勉強すればするほど苦痛になってしまい眉間にシワが寄る日々です。
「やりたい」から「やらなきゃ」に変わってる事にも気付きました。
ものすごく心に刺さる、でもものすごく温かい記事ですね。
武 2月 19, 2018 - 01:41
はじめまして
英語が苦手な高校生です。
記事に書かれてある基本単語2000とは何のことでしょうか?
教えてもらえると幸いです。
cellen 2月 20, 2018 - 17:01 – In reply to: 武
GSL (General Service List)という
英語のコーパスを基に作成した約2000語からなる基本単語のリストのことをここでは指しています。
https://en.wikipedia.org/wiki/General_Service_List
この本などはこのリストからの単語を含んだ会話集になっていて非常に初級レベルの方が最初に覚えるものとしては
とても良いと思います。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4887245157/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4887245157&linkCode=as2&tag=gyktneg-22
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