第3回「同時通訳者兼格闘家/横山カズさん」 カテゴリ: インタビュー


 

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若手同時通訳者のホープと呼ばれ、将来を強く嘱望される男がいる。

横山カズである。

 

日本人離れした体の大きさ、バウンサー(レストランやクラブなどの用心棒)経験

そして格闘家でもある彼は果たして昔から皆が憧れるような強さとたくましさと、

そして常人離れした英語力を持っていたのだろうか?

 

今日はそこのところを深く、追求したいと思います。

そして今巷で噂の「パワー音読」についても話を伺いました。

 

松本道弘との衝撃的な出会い 

セレン(以下セ):まずは今日はよろしくお願いします。

 

横山カズ(以下横):こちらこそ、よろしくお願いします。

     セレンさんになら何でも答えますよ(笑)

 

:まずお伺いしたかったのは、カズさんはいつから英語に関心を持ち、

  またそのきっかけはどういったものだったのでしょうか?

 

:幼稚園の終わりか、小学校の低学年のころだったと思います。

  テレビで通訳者をたまたま見つけ、

  直感的に「この能力を手に入れないと、いずれ凄く後悔する」

  と思ったんです。

 

  自分にわからないことをしている、その姿が衝撃的だったんです。

 

 

:英語への目覚めとしてはかなり早かったんですね。

 

:ええ。ただ後々これが僕を苦しめるんですが…

 

:そこからどのように英語にコミットしていくのでしょうか?

 

:そこから少し時が経ってもまだ英語の火は消えず、

  親に一度海外で英語を勉強してみたいと

  相談してみたんですが、これは叶いませんでした。

 

  色々な人に相談したのですが、

  英語を身につけるには海外に行かないと無理なんだと、

  何度も言われました。

  そして途方に暮れました。

 

  そして12歳か13歳の時に衝撃的な出会いをするんです。

 

  それが松本道弘「私はこうして英語を学んだー秘伝初公開」だったんです。

  世の中にはなんと凄い人がいるのだろうかと心躍りました。

 

:その体験は英語に対してどのような変化をもたらしたのでしょうか?

  具体的には義務教育が始まり英語という教科に触れる事になるわけですよね。

 

:学校の勉強は上手くいかず成績は悪かったです。

  偏差値で言うと33から45あたりでした。

  ただ、現国だけは得意でした。

 

:国語だけよかった、というのは読解力であったり分析力の高さを表しているのだと

  思いますが、読書はしていたほうですか?

 

:大好きでした。

  そんな大それたものではなくて、小さい時から言葉が好きでした。

 

  綺麗な言葉だなあ、とかよく感じていたのを覚えています。

 

:そうすると幼い頃から日本語、英語に関わらず、

  言葉を媒介して伝わる気持ちや風景に

  敏感に反応していたんですね。

 

:今、通訳をするようになり戻ってきたのがそこなんです。

  言葉を通して伝わる気持ちや風景。

  もう一度英語でそれをしっかり感じたいという思いがあります。

 

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