TOEICで「Part7が解き終わらない」全てのへ
カテゴリ: リーディング, 英語試験対策
「読んだ英語が頭に残らない…」を克服するために知っておくべき事とすべき事
頑張って英文を読んだあと、はて何読んだんだっけ?
と頭に残らないっていう経験ないですか?
TOEICなどの試験で時間に追われて読むと
内容が入ってこずに「目が滑ってしまう」っていうことはないですか?
長文を正しく、そして早く読むスキルが問われているTOEICで最も大事な力の一つ
と思われるこの「読んだ英語が頭に残らない」問題を抱えている方は多いのではないでしょうか?
長文セクションのスコアアップはこの力が大きく握っている、ということは
多くの「読んだ英語が頭に残らない」ことでしんどい思いをしている方は痛感しているのではないでしょうか?
またリーディングパートが解き終わらない原因として、この「読んだ英語が頭に残らない」ことで
何度も本文と選択肢をウロウロし、結果として時間がかかってしまうことも挙げられるかと思います。
僕自身がそうだったのを覚えています。
800-900点前半くらいの頃は、フワフワした雲の上をがむしゃらに走るような感覚で
ゆっくり読んでは間に合わないし、急ぐと頭に入ってこない、
読み終わっても内容が残っていないので、聞かれたことに答えられない。
答えが見つからずに焦って、焦るとさらに見つからない。
時間が経過するごとに疲れ、思考力も落ちていき…、結果スコアが伸びない…
そんな経験ありませんか?
この克服方法について具体的に書かれているあまり記事がなくて、僕自身は
自分なりに色々試行錯誤し、なんとかTOEICレベルにおいては克服することができました。
関連記事 さて、TOEIC満点取ってみて、今どんな気分ですか?
そんな僕の経験からお伝えできる
「読んだ英語が頭に残らない…」
を克服するために知っておくべき事とすべき事
が今日のお話。
記憶力が悪くて覚えられない…は本当か?
まず知っておくべきことから。
「記憶力が悪くて読んだ内容が覚えられない…」
そういう相談を受けることが多いです。別の言い方をすると
記憶力が悪いから読んだ内容が覚えられないんだと思っている人がとても多いんです。
これ、実は僕自身、かつてそう思っていました。
今、はっきり言えることは読んだ英文が残っていないのは記憶力ではない、ということ。
一度パート7の日本語訳を読んでみてください。
(公式TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編より)
寝起きだろうが食事中だろうが、内容理解を意識して読めばかなり頭の中に残るはずです。
(逆に言うと日本語でもある程度集中しないといけないこともわかるとは思います)
そう、別に記憶力の問題ではないんです。
じゃあなんなのか。
それはずばり「理解度」です。
つまり、その場では内容を完全にわかっているけど読み終わった時に忘れている、
のではなく
「そもそもよくわかっていないものを読み進めているから、
読んでる時も読み終わっても殆ど残らない」
これが正しい状況なのだと思います。
普通に洋書や英文記事を読んでいてわからない箇所に来たらちょっとスローダウンしたり、止まったり、
時には読み直したりしますよね。
でも、よーいドン!で目まぐるしく進んでいくTOEICのリーディングセクションでは多くの人が
わからない英文をわからないまま読み進めて、後で設問で聞かれると答えられない、
ということが起こっています。
リーディングセクションで時間がかかる原因は読む速度もありますが、
理解度の低いまま早く読もうとして、後で聞かれたことに答えられずに解答の根拠探しに
時間がかかる、というのも大きな要因の一つなのです。
設問から読むか?本文から読むか?
これも多くの人が悩んでいる問題なのではないでしょうか?
これは僕自身、色々悩んだ結果ある明確な結論にたどり着いた疑問でもあります。
僕はずっと、「設問を読んでから本文を読みましょう」という昔読んだ対策本か何かに
書かれていた方法を疑うことなく続けていました。
この方法で旧形式は985まで行ったのですが、新形式になると間に合わなくなりました。
5問残したり、本当に後数秒というところで解き終わったり。
これではいけないなと思い、パート7を早く正確に解ける方法を模索していた時、
これまで疑うことなく続けていた「設問から先に読む」という方法を捨て、
設問を読まずに本文から読むようにしました。
そうするとどうなるか、というと今回のテーマでもある「記憶の保持(リテンション)」の力がすごくいるんです。
先に読んでも中身を覚えていないと、後で聞かれたことに答えるためにもう一度、読み直したり
しないといけない。
これじゃ意味がない。
一度本文を読んだら、本文にほぼ戻ることなく設問に答えることができて初めて
時間の節約につながり、解答速度が速くなっていくはずだからです。
そこから僕の「リテンション強化トレーニング」の試行錯誤は始まりました。
そしてリテンション力があがった結果、焦らずに読み、ほぼ一度も本文に戻らず解答し、
毎回最低でも5分は余るようにはなりました。息切れしながら走っているわけではないので
精神状態も非常に楽になりました。
で、設問を読んでから本文を読むのか?先に本文から読むのか?の答えは
その人のリテンション能力による
というのが一つの判断材料になると思います。
まずは色々試してみてください。
正しい解き方なんてありません。対策本やTOEICアプリなどであたかも正解のように
「こうやって解きましょう」というのはあくまで一つの選択肢にすぎません。
正しい方法とは自分に合った方法のこと、つまりトライ&エラーの先にしかないのです。
学んで捨て、学んで捨て、を繰り返し成長していく、
そんなイメージではないでしょうか?
learn と unlearn を繰り返していく、ということなのかもしれません。
一番大事なことは
自分の成長に伴ってやり方も変わるものである、といういこと
常に今の自分の立ち位置を冷静に見極め、実践方法を疑いながら
進化していく必要がある。
パート7の文書を読んで、内容を8割方覚えている、というかたはぜひ本文から読む
という方法を試してみるといいと思います、
逆にまだまだそんな自身はない、という人は設問から先に読む方法でよいと思います。
この2つ、読むイメージが違って、前者は内容、文脈、展開、を文字通りに理解し
短期記憶に解釈を伴って刻み込むイメージ。
後者は聞かれている質問を頭に残しながら「答えを探しながら」読むイメージ。
それぞれの戦略で、読み方のイメージをしながら読むトレーニングが必要になってくると思います。
今回のテーマはリテンション力を上げる、なので次ページではその具体的なトレーニング方法を
ご紹介したいと思います。
次ページ>具体的なトレーニング法紹介