さてTOEIC満点取ってみて、今どんな気分ですか? カテゴリ: 英語試験対策


 

先日、結果が返ってきまして、Twitterでお伝えしたのですが

第225回TOEIC公開テストにおいて、

990点を取得することができました。

 

2017年中に必ず満点を取るぞと宣言し、自らを

追い込んできた結果として、実現できたことに

安堵の気持ちでいっぱい、というところでしょうか。

 

6年前に初めてTOEIC受けました。

 

試験後で変なテンションになってるけど、少し英語がわかるようになってきた、という喜びと

同時に英語をやるぞ、と決めてから半年間、こんなに勉強してもまだまだわからないものなのか、

という軽い絶望感も感じていた。

 

自分なりに文法の勉強とか公式問題集とか買って

机に座る習慣すらなかった31歳の僕なりに頑張ってやってた。

 

あの時思ったのは「こんな試験、全部解き終わる人ってどんなバケモンなんだ…」

 

ということ。

 

結果は650点でした。

 

今満点取って思うのは、6年前の君よりはすごいかもしれないけど、

バケモンでもなんでもなく、6年経っても毎日英語でもがいているよ、ということ。

 

この後からTOEICからは離れてしまうので、ほとんど受けなくなってしまったり、

試験が嫌いなのもあって、否定的になったり、と色々紆余曲折したなあと。

 

なぜ満点を目指していたのか?については色々な葛藤もありましたが、

まあとにかくやる以上はつべこべ言わずに取ろう、と誓ったというのが大きいです。

 

満点の意味、とか何度も受けることの意味みたいなものは

取ってから考えればいいのかなと思ってたので。

 

僕のように社会人になって英語を始め、慌ただしい日々の中、

英語学習を頑張られている人は多くいます。

 

業務、家族、子育て、などなど、学生さんと社会人、というのは

はっきり言って勉強に費やせる時間という観点でいうとその差はとてつもなく大きい。

 

TOEIC学習に絞っても、そんな過酷な状況の中でスコアが伸びなくて苦労している方、

勉強方法がわからずに迷われている方、たくさんの方がいらっしゃいます。

 

まずは自分が実験台になって、こんな自分でもやればできるんだと

証明したかった、という気持ちが強かった。

 

時間がなくても、休みなんかなくても、勉強が苦手でも、

留学経験なんかなくても、試験が逃げ出したいくらい大嫌いでも、

40歳近い年齢でも、やればできるんだという事を示したかった。

 

そして、しっかり満点を取って、説得力のある形でTOEICに関する情報や

学び方もシェアしていきたかった、という気持ちも強かったです。

 

TOEICで満点をとるまで、TOEICに関する記事は書かない、と心に決めていました。

 

今日はとりあえず、満点に向け色々やってきた中で気づいたこと、や

感じた部分、を中心に今の気持ちを残す意味で書いておこうと思います。

 

1、990点取得に足りなかったもの

前々回980点、前回970点というスコアを受け、満点を取るために何が足りないのか、

自問自答しながら日々英語に触れていました。

 

もっとも高めないといけないな、と思ったのは記憶の保持(リテンション能力)でした。

※プレッシャーや諦めの気持ちとの闘いのような精神的克己の為にしたことは改めて書きます

 

読んだものを隅から隅まで記憶にとどめる力、

上空を舞う鷹が下界を見下ろし、一発で俯瞰し、細部まで見通し、

そのディテールと概要、両方を記憶にとどめておく力。

この力を最大限に高めるためのトレーニングを行いました。

(※具体的な方法はまた追って)

かなり効果はあったと思います。

 

この力がなかった時は読んだ本文の内容を忘れてしまい、

答えを捜し何度もウロウロしたり、焦ってさらに精度が落ちたり、を繰り返していた。

最近の試験ではそういうことが試験中1回あるかないか、くらいにはなっていて、

ああ満点取る人ってこういう感覚なんだな、と思いながら試験を受けていた。

 

他に、気づいた大きなことは、

今までできなくて自分がしていた言い訳は「それも含めて実力のうち」だった、ということ。

 

具体的には、

1、集中力がもたない

2、空目して読み間違える

3、マークミスする

4、焦って意味が頭に入ってこない

 

もっと前の時期だと

1、スピーカーだと音が聞きにくい

2、フォントがイタリックになると読みにくい

 

みたいなこともありました。

 

急いでるからしょうがないよね、疲れてたらしょうがないもんね、

そんな風にどこかで言い訳をしていた精神的な「たわみ」の部分は、結局

それも含めて語学力なのだと気づきました。

 

聞いている文章の解像度が増し、クリアに理解できれば集中力は続くし、

冷静な心で英語を読めていれば、自分が間違いそうなところに自分で気づくこともできる。

日本語ならどんな環境で音が流れても聞き取れるはずだし、どれだけ読みにくい字でも

判別できるはず。

 

結局、ちゃんと英語がわかればできることばかりなんだと気づいた。

 

ミスに気付けないほど焦ったり、緊張でリスニングの精度が落ちたり、

いっぱいいっぱいになっている時点でキャパシティーを

オーバーしているタスクなのだと言わざるを得ない。

 

タフさに負けている、それだけのこと。

 

結局高めるのは速度と正確性、ここに落ち着き

愚直なまでに英文を読み、誤差のない情報の取り込みを心がけた。

 

可能な限りの時間を使って英文を読み(TOEIC教材だけではなく)

その理解度と速度を高めていくことに意識を置いた。

 

問題もそれなりに解いた。

多いのか少ないのか、はわからないけれど、

2017年が終わった時に、もっとできたはずだ、と1ミリ足りとも

思えないところまで追い込んだつもりではいる。

だいたい一か月で、少ない月でもこの位の解答用紙は消費しました。

(8月から11月までの学習の記録はここに。すべて正確に記録できているわけではないので参考程度に。)

 

間違えた問題、一瞬でも迷った問題には×と△のマークをつけ、

迷った原因を分析し、その分析から得た情報を運用できる力に引き上げる

トレーニングをした。(この方法もまた追って書きたいと思います。)

 

その力が高まった結果、試験を受けている最中の心の余裕度が変わったのは覚えている。

 

試験を受けながらも、窓の外で遊ぶ子供たちの遠い笑い声を聞き、

後方の席の人の長引いてそうな風邪からくるマスク越しの咳払いを捉え、

横を過ぎる試験官の襟の乱れを目の端に認めていた。

 

ゆっくり急ぐ、という感覚がしっかりと芽生えていた。

それもこれも、正しい方向で正しい負荷を正しい期間にわたってかけ続けられたから

なのかなと思っています。

 

 

2、TOEIC満点を目指して何が伸びたのか?

精神力、とか書くとそんな抽象的な話はいらない、と怒られそうだけれど、

まずはそこかなと。

 

耳と目に入る英語を齟齬なくあるがままに受け入れ、記憶し、処理し、

精査し、解答する、という作業はいつもいつも楽しいと言い切れるものばかりではなかった。

 

反復読みトレーニング、要約トレーニング、タイムアタックリーディング、

時間差リーディング、から自分で設問、選択肢を作って答えるトレーニング、

不正解を選ぶ解答法で全問解く練習、などなど、試験が苦手な自分が克服しないと

行けない課題は多く、自分なりに効果が感じられるものを工夫し生み出し(膿出し)、

日々実行した。

 

その反復作業の中に、昨日の自分の思考のルートに誤差を見出し、

昨日よりも少しくっきりと見える世界を眺めながら、薄皮1枚を重ねるような

微細な学びを積み重ね、わずかな、かすかな喜びも忘れないように心がけた。

 

1分単位のスキマ時間を見つけ、問題を解いた。

問題を解くため移動時間はタクシーを使い、食事は座る時間がもったいないので立って食べた。

週3回のジムでのトレーニングも骨折しても1度も休まず、その時間も英文暗唱や覚えた単語を

英語で説明し続ける練習を続けた。

 

お涙ちょうだいの安い努力自慢ではなく、ひたすらシンプルに、毎日そういうことを続けた。

英語の力も伸びたと思う。そして精神的にも強くなった気もする。

 

努力した、という意識は全くなく、効果があるからやった、

伸びていくのがわかったからやった、それだけのことだと思います。

 

 

まあ、こんな気持ちです。

やるべきことをシンプルにやろうよ、と。

 

「TOEICで測れる力はTOEICの力でしかない。」

 

良く言われることだ。

まさしくそれはそうなんだと思うけれど、そこから伸びる枝葉にも

芳醇な果実は実る。

 

読む力は確かに伸びたと感じるし、正しくシンプルな英文を読むことへの意識も高めることができた。

まあ、あとは正直今の時点ではまだ具体的に何がどう変わったのか、は分析しきれて

いない部分もあるので、この辺はあまりエラそうなことは言えないです、はい。

 

3、逆に何が伸びなかったか?

色々あるけれど、TOEIC学習「だけ」をしていたら伸びないな、と感じ

これは危ないと思って自然とバランスを取っていた自分がいた。

 

もちろん、スピーキング力、とかコミュニケーション力、発信力とか言い出したらきりが

ないけれど、僕が感じた「TOEIC対策だけ」してたら伸びないと感じた3つの力は

「英文を読みながら考える力」、「語彙力」、「リスニング力」

の3つでした。

 

TOEICの英文を読みながら考える力、何かを生み出す力はスコアには全く求められていない。

むしろその逆で余計な想像や発想は完全にシャットアウトする必要がある。

書いてあることを書いてあるまま完全に理解できれば満点が取れるのだ。

想像力も発想の転換もいらない。

 

したがって機械的な読み方には強くなるけれど、本当にビジネスで必要な

そこから議論し、ブレインストームし、何かを生み出す力は鍛えることができない。

 

TOEICだけやってればいいというような環境にいるわけではないし、

ましてやTOEIC満点がゴールだなんて思っていないので、そこの感度は

落とさないように気を付けていた。

 

満点を目指しながらも、多くの英文を読んだり、考えたり、内容に驚いたり

ワクワクしたり、心の琴線の振動が止まらないように、と自分なりにバランスは取っていた。

TEDって改めてすごいな、とか毎日感じていた。)

 

 

「語彙力」に関してはTOEICで問われる語彙の幅は徐々に広がっている

(実際に12月に受けた試験では5個か6個、知らない単語があった)

とは言え、広い世界、高い空を見渡した時のその狭さはいう間でもなく、

そこを基準にしてしまうと、現実世界で求められる語彙力は鍛えられないと感じた。

 

世の中のリアルな英語はもっともっと難しく、もっともっと幅広い。

 

ただでさえ語彙力が少ないと自認している部分があるので、

やはりたくさんのものを読み、色々な英語に触れるようにはしていた。

 

TOEIC満点を目指すから、という目的でTOEICに出ない単語は覚えない、

というような発想を持ってしまうのはちょっと怖いな、とは常に思っていた。

 

あとは「リスニング力」でしょうか。

満点までの道のりでリスニング力が足りないわけではないことは気づいていたけれど、

リスニングで満点は最低条件だったので1問も落とさないように難しめの教材を選んだり

はしてみたけれどそうはいってもTOEICの教材はどこまで行ってもTOEICの教材でしかなく、

これを続けてもリスニング力は伸びないなと感じた。

NHKの実践ビジネス英語とか、その辺りの方をむしろよく聞いた。

 

 

さて、TOEIC満点取得して、どうですか?

あー、TOEICで満点取ったなあ、という以外に特に強い感慨もなく、

やるべきことをやれたんだな、というシンプルな思いです。

ひたすらすべきことをし続けた。

 

「反省と分析を伴う反復」、これが大事なのだと感じた。

 

満点と言ってもリスニングでも2問ほど自信はなかったし、

リーディングでも確実にPart6で1問は間違えたのを覚えています。

 

まあ、そうなるとじゃあ985と990って何が違うんだ、とかって話になるんだけど、

その辺はもう一旦考えるのを止めたい。

スコアとして、一旦満点をもらえた、今はまずはそれで

いいのかなと思ってます。

 

次へ次へ、上へ上へ、向かっていきたいので。

 

TOEICという試験に向き合い

何をすれば伸びるのか?

何が足りないと伸びないのか?

 

を自分なりに追及し、たくさんのことに気付けたことが何よりの収穫。

書きたいこと、伝えたいことが溜まっているので、

これからは少しずつ記事にしていけたらいいなと思っています。

 

チャンスは数回しかないというプレッシャーに負けずに、

あんなに試験が心底大嫌いないい年の大人が

よく諦めずに頑張ったな、と少しは褒めてやりたい。